行き暮れて木の下陰を宿とせば 花や今宵[こよい]の主[あるじ]なるらむ(平 忠度
善もせず悪も作らず死ぬる身は 地蔵笑は[わ]ず閻魔叱らず(式亭三馬[しきていさん
①糸瓜[へちま]咲いて痰の詰まりし仏かな ②痰一斗糸瓜の水も間に合は[わ]ず ③
天[あめ]が下古き例は白浪の 身にぞ鼠と現れにけり(鼠小僧次郎吉) 盗賊・鼠小僧
うつし世を神さりましし大君の み後慕ひて我は行くなり(乃木希典[のぎまれすけ])
頼朝の首を刎[は]ねて、我が墓の前に掛くべし。 それぞ今生[こんじょう]後生[ご
今日もまた胸に痛みあり死ぬならば ふるさとに行きて死なむ[ん]と思ふ[う](石川
終[つい]に行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思は[わ]ざりしを(在原業平
つゆをだにいとふ大和の女郎花 ふるあめりかに袖は濡らさじ(喜遊[きゆう]) 横浜
世のあは[わ]れ春吹く風に名を残し 遅れ桜の今日散りし身は(八百屋お七) お七が