Author Archives: 堀江優子

33.道成寺の見所⑪―鐘入り 斜めに飛び込む・飛ばない
・「斜入」という離れ業の鐘入り 観世流、宝生流、喜多流の鐘入りは、鐘の下に立つ向

32.道成寺の見所⑩―鐘入り 鐘に吸い込まれて足が消える
・謡に乗って、扇で烏帽子をはね落とす 急ノ舞のあとの謡は前回見たように、和歌や漢

31.道成寺の見所⑨―急ノ舞
・堰を切ったように溢れ出す音と動き 乱拍子謡の最後、シテが足拍子を強く踏みつつ「

30.道成寺の見所⑧―乱拍子 アイの居眠りにつられる?
・ここが居眠りの関門? 舞台上でも眠気との闘い? 乱拍子は鐘入りと並ぶ、道成寺の

29.道成寺の見所⑦―乱拍子 この不思議な動作の意味は?
・乱拍子の由来 独特の足拍子を踏みつつ舞い謡う乱拍子は、「反閇(へんぱい)」を採

28.道成寺の見所⑥―乱拍子 白拍子の「セメ」、かの弁慶も名人だった?
道成寺の乱拍子が特殊であることはわかったが、ならば古くから舞われていた本来の乱拍

27.道成寺の見所⑤―乱拍子 そもそも乱拍子とは?
・そもそも乱拍子とは? 現在、「乱拍子」と言えばまず、「道成寺」のあの気魄みなぎ

26.道成寺の見所④―乱拍子 小鼓と一対一の緊迫した時空
シテと小鼓による乱拍子は、鐘入りと並んで道成寺の大きな見所だ。 乱拍子は道成寺に

25.道成寺の見所③ シテの登場、乱拍子
鐘が上がり(第23回参照)、女人禁制が告げられると(第24回参照)、いよいよシテ

24.道成寺の見所② 女人禁制だ!
上掛かりの場合(前回参照)、鐘後見によって鐘が吊られると、ワキの道成寺住僧が登場

23.道成寺の見所① 鐘を吊る
お能の始まりには、まずお調べ(幕の内で笛や鼓を鳴らす音)が聞こえくる。 それから

22.道成寺は特別な曲――披き、連帯感
「道成寺」のプログラムを見ると、役者名に「披き」と書き添えられていることがある。

21.改めて、能「道成寺」の魅力
これまで20回にわたり、「道成寺」の成り立ちや物語の構成について、資料や文献を引

20.ちょっと道草② 蛇ではなく龍になる―「華厳祖師絵伝」の善妙
・〈恋慕→変身〉でも「道成寺」とは正反対の展開 道草ついでにもう一つ。 京都栂尾

19.ちょっと道草①「蛇」は女で決まりなのか―「白蛇伝」と「三輪」
・蛇が女に化けた「白蛇伝」 女が蛇と化した「道成寺」とは逆に、蛇が女に化けたって

18.結局、根本は女だ!―キーワードを整理してみよう
これまで、能「道成寺」に関わるさまざまな説話や芸能を挙げてきましたが、このへんで

17.女はなぜ鐘に執着するのか―そこに垣間見る能「道成寺」成り立ち
・男そっちのけで「鐘の音」に執着する矛盾 能「鐘巻」や「道成寺」は、鐘を巡る動き

16.山伏神楽の「鐘巻」―女の鐘入りの原型?
・山伏神楽にも「鐘巻(道成寺)」があった 山伏神楽とはその名の通り、修験道の山伏

15.「鐘巻」「道成寺」は、なぜ後日譚?
・ところで、なぜ後日譚なのか? 「鐘巻」と「道成寺」は乱拍子の有無など、演出には

14.「鐘巻」から「道成寺」へ、原動力は世阿弥の孫 !?
・まず「鐘巻」の成立は? 「道成寺」の作者や成立年代は不明となっているが、その原

13.黒川能の「鐘巻」は原型を伝えるか?
・「鐘巻」って見られるの? 「鐘巻」は江戸期以降、廃曲になっている。 ではまった

12.「道成寺建立の縁起」―そこにも1人の女の存在が……
・道成寺建立の縁起って? 鐘供養に現れた白拍子の女は、まんまと女人禁制の境内に入

11.古能「鐘巻」との比較―「道成寺」はストーリーを捨てた?
・「鐘巻」とは? 「鐘巻」というのは「道成寺」の原曲とされる古い能で、すでに江戸

10.能「道成寺」の作者はだれ?
・そもそも著作権なんて意識のない時代で 能「道成寺」が道成寺縁起を本説としている

9.能「道成寺」では「川」の存在感ってどう?
・あくまで「鐘」が焦点ですけど…… 能「道成寺」は、僧が焼き殺された事件そのもの

8.「僧」と「女」という葛藤―「僧」を捨てれば解決!
・事件の根源は「僧」と「女」 迫る女に、逃げる男、これが悲劇の構図です。 何で逃

7.道成寺縁起の異本―「日高川草子」の場合
・こっちは「賢学・花姫」です 「日高川草子」について、もう少しひもといてみましょ

6.道成寺と日高川―「鐘」と「川」の系統
・「道成寺縁起」に「川」が加わったのはなぜ? 『大日本法華経験記』や『今昔物語』

5.尾ひれ・転々「道成寺説話」―突如「川」が加わった
・道成寺伝説の出発点『大日本国法華経験記』―「川」なし 「道成寺」の話の出どころ

4.「道成寺」迷宮への6つのキーワード
・文学、芸能、いろいろあります「道成寺もの」 「道成寺」というテーマの大きさは、